乳糖水和物Pharmatose® 200Mが造粒物・錠剤の特性の安定化に果たした役割

医薬品添加剤の品質は製剤特性への影響を与えるとともに、製剤開発における機会損失を生み出していると考えられます。そのため、連続生産において、一貫した品質の乳糖水和物Pharmatose® 200Mが非常に有用な添加剤となります。Pharmatose® 200Mは、連続湿式造粒では造粒物に一貫した粒子径と密度を与え、それから打錠工程には錠剤に安定した硬度を付与します。このことから、Pharmatose® 200Mは、中間製品から最終製品までのパフォーマンスを安定させ、製剤の信頼性を高めることが可能です。

 

 

第一回目では、連続フィーディングにおいて、一貫した品質の乳糖水和物Pharmatose® 200Mは、供給速度のバラツキを最小限に抑制し、「管理できた状態」を保証することが確認されましたが、今回の紹介では、混合・造粒および打錠工程を通して製造される製剤の品質の安定化について説明します。

 

製剤の品質に影響する要因の1つは添加剤です。過去の製品データにより、Pharmatose® 200Mは、粒度サイズや密度のロット間の変動が小さくRSDが< 3%で、品質一貫性を有していることが示されます。連続生産では、pharmatose®="" 200mは製剤品質を安定化させ、製品開発における機会損失にならないように役立ちます。="" />

 

Pharmatose® 200Mの役割を検討するため、第一回目と同様のカスタマイズコース品、カスタマイズファイン品を賦形剤として使用しました。カスタマイズ品は、それぞれが参考文献からのPharmatose® 200Mの粒径サイズの上限と下限を基に作られ、粒径のバラツキの範囲を想定するものです。試験項目には、造粒物の密度、粒子径、および錠剤の硬度を測定しました。試験用の連続造粒機は、Leistritzの2軸造粒機を使用しました。

 

まずは、連続湿式造粒において、造粒した造粒物の物性の測定結果です。Pharmatose® 200Mの造粒物は、かさ密度が0.67 g/mLで、タップ密度が0.82 g/mLで、粒度(d50)が233 μmでした。いずれの物性には、バラツキが想定範囲内に収められ、極めて高い品質の一貫性が示されました。粒度分布図には、Pharmatose® 200Mとその造粒物はオレンジ色で、カスタマイズコース品とその造粒物は緑色で、カスタマイズファイン品とその造粒物は青色を表しています。カスタマイズ品の造粒物の粒度分布に示すように、整粒(800 μm)のため、粒子径の変動範囲が出発原料より小さくなりましたが、細粉が増加する傾向が認められました。写真にはPharmatose® 200Mの造粒物の粒子形態を表しています。

 

次は、打錠工程において、錠剤特性を安定化する効果を検討するため、Rotab回転式打錠機を用いて、隅角平錠(Φ9 mm、250 mg)を製錠しました。2つカスタマイズ品の錠剤硬度のプロットに示すように、錠剤硬度は打錠圧に対して大幅に変動することが示され、想定のバラツキが反映されました。オレンジ色のPharmatose® 200Mは錠剤硬度が安定で、バラツキが想定範囲内に収められました。これは、一貫した品質のPharmatose® 200Mが製剤特性を安定化することを示唆しています。

 

連続生産では、Pharmatose® 200Mは、一貫した品質があるため、造粒物や錠剤の特性を安定化することに役割を果たしています。